はじめに

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乳房切除術(乳房の切除手術)を受けることは、心身ともに負担の大きい体験ですが、そこで終わりではありません。多くの方にとって、乳房再建は心と体の回復を支える大切な過程であり、体の形だけでなく、自信や自分らしさを取り戻す助けとなります。近年選ばれることが増えている選択肢に、乳房即時再建(一次再建)があります。これは、乳房切除術の直後に乳房の形を作り直す方法です。この方法には、心理的な安心感が得られる、回復が早まる可能性がある、などの利点があります。ただし、即時再建が適しているかどうかは、体調や持病の有無、術後治療の計画、そしてご本人の希望など、さまざまな要素によって異なります。本記事では、乳房即時再建の流れ、選べる方法の種類、それがご自身に合っているかを判断するポイントについて、わかりやすくご紹介します。

一次乳房再建とは?

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一次乳房再建(乳房再建術)は、乳房切除術と同じ手術の場で乳腺外科医と形成外科医が協力し、その場ですぐに乳房を再建する方法です。目的は、乳房の形や見た目を切除前にできるだけ近づけるとともに、心の安定や自己イメージ、からだへの自信を守ることにあります。

見た目の問題だけではありません。一次乳房再建は、乳房がない状態で過ごす期間を短くできるため、心理的な負担の軽減にもつながります。再建前に「胸のない生活」を経験することによるつらさや適応の負担を避けたいと望む多くの方にとって、この連続性はとても大切です。

一次再建(乳房切除と同時に行う乳房再建)のメリット

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  1. 心理的な安定
    がんで乳房を失うことは、心に大きな負担となります。一次再建(乳房切除術と同時の再建)を選んだ多くの女性は、乳房がない期間による「喪失感」を避けられるため、気持ちの回復が早まると感じています。一次再建なら、乳房切除術から目覚めた時点で新しい乳房の形がすでにできているため、ショックやつらさを大きく和らげることができます。
  2. 手術回数の軽減
    一次再建を選ぶと、多くの場合、手術を何度も受ける必要がありません。乳房切除術と再建術を一度に行うためです。一次再建を行わない場合は、再建を後から行うことになり(遅延再建)、回復期間が長くなり、別の手術が必要になります。
  3. 見た目の仕上がりが良い
    一次乳房再建では、元の乳房に近い「ふくらみ(乳房の形)」を作りやすくなります。両方の手術を同時に行うことで、皮膚や組織の位置合わせ、全体の形を整えやすく、左右のバランスや対称性を保ちやすくなります。
  4. 回復が早い
    どの手術でも回復には時間がかかりますが、一次乳房再建を受けた方は、新しい体の見た目に比較的早く慣れやすく、心理的な負担が少ない分、身体の回復過程にも取り組みやすい傾向があります。

即時乳房再建の種類

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即時乳房再建の方法は、患者さんの体格や健康状態、希望によって異なります。最も一般的なのは「インプラント再建」と「自家組織(フラップ)再建」の2つで、それぞれに利点があります。

  1. インプラント再建
    この方法では、シリコンまたは生理食塩水のインプラントを用いて乳房の形を再現します。即時再建の際には、皮膚と筋肉の下にエキスパンダー(皮膚拡張器)を入れることがあります。時間をかけてエキスパンダーに生理食塩水を少しずつ注入し、皮膚を伸ばして最終的なインプラントを入れるスペースを作ります。乳房切除で皮膚が十分に残っている場合は、エキスパンダーを使わず、その場で最終インプラントを入れることも可能です。自家組織再建に比べて回復期間が短い傾向にあり、乳房切除後にインプラントを支えられるだけの皮膚や組織が十分に残っている方に向いています。
  2. 自家組織(フラップ)再建
    フラップ再建は、お腹や背中、太ももなど別の部位からご自身の組織を移して、乳房のふくらみを再建する方法です。乳房切除部位と組織を採取するドナー部位(採取部位)の両方に手術が必要になるため、手術の負担がやや大きく、回復にも時間を要することがあります。その一方で、より自然な触感が得られやすく、インプラントが適さない方や、体内に異物を入れたくないとお考えの方に適した選択肢です。

即時乳房再建の対象となるのはどんな方ですか?

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すべての患者さんが即時乳房再建の適応になるわけではありません。手術を受けるかどうかを決める前に、いくつかの要素を考慮することが大切です。

  • 健康状態とがん治療:乳房切除術の後に化学療法や放射線治療などの追加治療が必要な場合は、即時再建に適さないことがあります。このような場合、がん治療が完了するまで再建を延期するよう医師から勧められることがあります。
  • がんの進行度(ステージ):がんが近くのリンパ節や他の組織に広がっている場合、即時再建を選択できないことがあります。こうした状況では、まずがん治療を最優先に行います。
  • ご本人の希望:乳房切除術や再建に対する気持ちの受け止め方は人それぞれです。時間をかけて再建について考えたい方もいれば、体の変化にすぐに向き合いたい方もいます。判断はとても個人的なものなので、担当医とよく相談し、あなたに合った選択肢について説明を受けながら決めていきましょう。

即時乳房再建を選択する前に考慮すべき点

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即時乳房再建には多くの利点がありますが、決定に影響し得る課題や要因についても知っておくことが重要です。

  • 回復の過程:乳房切除術と再建を一度の手術で同時に行うため、回復期間が長くなったり、経過が複雑になったりする場合があります。この影響を理解し、通常より長めの回復期間に備えることが大切です。
  • リスク:どの手術にも共通するリスクとして、感染、傷あと(瘢痕)、麻酔に関連する合併症などがあります。自家組織(皮弁)による再建では、組織を採取した部位(ドナー部位)での合併症という追加のリスクもあります。
  • 将来的な追加手術:選択する再建方法によっては、将来さらに手術が必要になることがあります。たとえば、初回手術後に乳頭再建を行ったり、乳房の形や左右差を調整したりするケースがあります。
  • 心理面への影響:即時再建が気持ちの支えになる方も多い一方で、身体の変化について気持ちを整理する時間が必要な方もいます。即時再建という選択をどう感じているか、また、乳房切除と再建を同時に受ける心の準備ができているかをご自身で確かめることが大切です。

即時再建がご自身に適しているかを判断するには

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乳房即時再建を受けるかどうかの判断は、乳腺外科医と形成外科医を含む手術チームと相談して行いましょう。最適な選択をするためのポイントを以下にまとめました。

  1. 手術チームに相談する:即時再建のメリット・デメリットについて医師と話し合いましょう。乳腺外科医はがん治療の選択肢について説明し、形成外科医は利用可能な再建方法について分かりやすく説明します。
  2. 健康状態と治療計画を確認する:化学療法(抗がん剤治療)や放射線治療など、追加治療をいつ開始する必要があるかを考慮しましょう。術後すぐに補助療法が予定されていない場合は即時再建が可能なことが多い一方、状況によっては延期が必要になることもあります。
  3. 選択肢を理解する:再建の種類について詳しい情報を集め、ご自身の体型や希望する仕上がりに合う方法を医師と相談しましょう。医師は、健康状態と希望に基づいて納得して選べるようサポートします。
  4. 気持ちの準備や心のケアを考える:乳房切除術(乳房全摘術)の直後に再建することについて、どのように感じるかを振り返ってみましょう。すぐに再建することで安心できる方もいれば、経過を受け止める時間をもってから再建を選びたい方もいます。

乳房再建でHuman 美容外科を選ぶ理由

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乳房再建を検討する際は、高い専門性、個別化されたケア、そして最先端の技術を兼ね備えたクリニックを選ぶことが何より大切です。Human 美容外科では、それらすべてに加え、常に患者さまであるあなたを中心に据えた診療体験をご提供します。以下に、乳房再建のパートナーとしてHuman 美容外科をお選びいただくべき理由をご紹介します。

1. Dr. Kim Kook Hyunが率いる専門性の高い診療

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当院の創設者で主任執刀医であるDr. Kim Kook Hyunは、高度な形成外科分野で10年以上の経験を持つ信頼の医師です。Soonchunhyang Universityの客員教授であり、顔面および乳房手術のスペシャリストとして、あらゆる手術に卓越した知見を発揮します。美容外科と再建外科の双方に精通しているため、患者さま一人ひとりに最適化された、精密で個別性の高い治療をご提供します。

2. 患者さま第一の個別ケア

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Human 美容外科では、すべての患者さまを一人の個人として大切にしています。乳房再建は単なる医療処置ではなく、とても個人的な歩みであることを理解しています。私たちは、ニーズや不安、目標を丁寧にうかがい、考えられる選択肢をわかりやすくご説明して、納得のいく意思決定をサポートします。快適さと心の安寧を最優先に、治療のすべての段階で寄り添いながら手厚いケアを提供します。

3. 最先端の設備と技術

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当院は、乳房再建における最新で革新的な手法の提供に取り組んでいます。最良の結果をめざせるよう、先進的な設備を整えています。インプラント(人工乳房)による再建でも、ご自身の組織(自家組織・フラップ)による再建でも、自然で長持ちする仕上がりを実現できるよう、高い精度と確かな専門性で対応します。低侵襲の手術により、傷跡や回復期間の負担を抑え、見た目の仕上がりを保ちながら、より早い回復を目指します。

まとめ

conclusion

乳房切除術と同時に行う乳房再建(即時再建・一次再建)は、身体面・心理面の両面で支えとなり、生活を前向きに変える可能性のある選択肢です。手術のタイミングで再建することで、回復がよりスムーズになり、乳房がない期間に感じる精神的なつらさを避けつつ、自然な見た目の回復につなげることができます。ただし、即時再建を選ぶかどうかは、全身の状態やがん治療の計画、そしてご本人の希望などを踏まえて、慎重に検討することが大切です。乳房再建をお考えの方は、経験が豊富で気持ちに寄り添ってくれる医師に相談し、手術までの流れや選択肢について丁寧な説明を受けることをおすすめします。Human 美容外科では、Kim Kook Hyun 医師のもと、専門的なケアと先進的な手術技術を用いて、お一人おひとりにとって最適な結果の実現をサポートします。