はじめに

豊胸手術を検討する際、「テクスチャードインプラント」と「スムースインプラント」のどちらを選ぶかは、とても大切なポイントです。どちらのタイプにもそれぞれ特徴やメリットがあり、理想とする仕上がりやご希望によって適した選択肢が異なります。自然なバストラインを目指す方も、よりはっきりとしたシルエットを求める方も、両者の違いをしっかり理解することが、ご満足いただける結果につながります。Human 美容外科では、患者様一人ひとりに寄り添い、専門的なアドバイスと丁寧なサポートで、安心してご決断いただけるようお手伝いしています。ここでは、テクスチャードインプラントとスムースインプラント、それぞれの特徴や違いについて分かりやすくご紹介し、ご自身に合った選択ができるようサポートいたします。

テクスチャードインプラントとスムースインプラントとは？

豊胸インプラントには主に2種類、「テクスチャード（表面がざらざらしたタイプ）」と「スムース（表面がなめらかなタイプ）」があります。一見似ているようですが、表面の質感や体内での動き方、仕上がりに大きな違いがあります。これらの違いを理解することは、豊胸や乳房再建手術を検討する際にとても大切です。

スムースインプラント

スムースインプラントは、表面がつるつるしており、胸の中で自然に動きやすいのが特徴です。このため、乳腺や脂肪の動きに近い、柔らかく自然な触り心地になります。周囲の組織にくっつかないため、インプラントが自由に動きやすく、より自然で動きのある見た目を目指す方に向いています。

• 触感：スムースインプラントは胸の中で動きやすいため、柔らかく自然な感触が得られます。

• 挿入位置：体型やご希望に合わせて、乳腺下または大胸筋下のどちらにも挿入できます。

• 汎用性：自然な仕上がりを重視する方や、インプラントの回転をあまり気にしない方におすすめです。

テクスチャードインプラント

一方、テクスチャードインプラントは表面がざらざらしており、周囲の組織がインプラントにしっかりと付着しやすい構造です。このため、インプラントがずれたり回転したりするリスクが低く、特に涙型（アナトミカル型）インプラントに適しています。また、被膜拘縮（インプラントの周りに硬い膜ができてしまう状態）のリスクを軽減する効果も期待できます。

• 触感：周囲の組織としっかり結合するため、スムースタイプよりややしっかりとした感触になることがあります。

• 挿入位置：主に大胸筋下に挿入されることが多く、安定性を高めるのに適しています。

• 安定性：表面のざらつきにより、インプラントがしっかり固定されやすく、特に大きめのインプラントや形をしっかり出したい方におすすめです。

最終的なインプラントの選択は、ご自身のご希望や体型、そして医師のアドバイスによって決まります。Human 美容外科では、一人ひとりに合わせたご提案で、理想の仕上がりをサポートいたします。

スムースインプラントのメリットとデメリット

メリット：

1. 自然な動き：スムースインプラントは乳房内で動きやすいため、触り心地が柔らかく、より自然に感じられる傾向があります。

2. 合併症が少ない：一般的に、スムースインプラントは表面が滑らかなため、炎症を引き起こしやすいテクスチャードタイプと比べて、カプセル拘縮（被膜拘縮）などの合併症リスクが低いとされています。

3. リップリング（波打ち）のリスクが低い：特に筋肉の下に挿入した場合、スムースインプラントは表面にしわや波打ちが目立ちにくい傾向があります。

デメリット：

1. インプラントの移動：スムースインプラントはポケット内で動きやすいため、自然な感触を得られる一方で、時間の経過とともに位置がずれたり回転したりして、理想の形が変わってしまうことがあります。

2. 回転の可能性：特に涙型（アナトミカル型）など特定の形状のインプラントでは、回転することで左右非対称など見た目に影響が出る場合があります。

テクスチャードインプラントのメリットとデメリット

メリット：

1. 回転リスクの低減：テクスチャードインプラントの表面はざらつきがあるため、胸の中でインプラントが動きにくくなります。特にアナトミカル型（涙型）のインプラントでは、この特徴が重要です。

2. カプセル拘縮のリスクが低い：テクスチャードインプラントは、カプセル拘縮（インプラントの周囲にできる瘢痕組織が硬くなり、変形や痛みを引き起こす状態）の発生率を下げる効果があるとされています。

3. 大きなインプラントでも安定しやすい：バストの再建や大きめのインプラントを希望する方にとって、テクスチャードインプラントは形や位置を保ちやすいという利点があります。

デメリット：

1. 細菌感染のリスクが高まる可能性：表面がざらついているため、手術中に細菌が付着しやすく、感染や合併症のリスクが高まることがあります。

2. リップリング（波打ち）が起こりやすい：特に体型が細い方や乳腺組織が少ない方では、インプラントの表面が皮膚に波打って見えること（リップリング）が起こりやすい傾向があります。

あなたに合った選択とは？

テクスチャード（表面がざらざらした）インプラントとスムース（表面がなめらかな）インプラントのどちらを選ぶかは、ご自身の体型、美容の目標、ライフスタイルによって異なります。ここでは、ご自身に合ったインプラントを選ぶ際の主なポイントをご紹介します。

1. 美容の目標

より自然で控えめな仕上がりを希望し、体の動きに合わせてインプラントが動くことを重視する場合は、スムースインプラントが適しているかもしれません。スムースインプラントは自然な乳房組織に近い感触で、柔らかい印象を与えます。

一方で、よりはっきりとした形や安定感を求めている場合、特に大きめのインプラントや乳房再建を検討している方には、テクスチャードインプラントがズレを防ぐためのサポートを提供します。

2. 体型

乳腺組織が少ない方や、もともと痩せ型の方には、テクスチャードインプラントを選ぶことでインプラントの表面が波打って見えるリスクを減らせる場合があります。一方、十分な乳腺組織がある方は、スムースインプラントを選ぶことで、より柔らかく自然な見た目を得られるでしょう。

3. 手術に関する考慮点

乳房再建手術を受ける場合や、特定の体型で安定性が必要な場合には、医師がテクスチャードインプラントを勧めることがあります。テクスチャードインプラントは、周囲の組織とよりしっかり結合するため、安定感が求められるケースに適しています。

一方、初めて豊胸手術を受ける多くの患者様には、スムースインプラントが柔らかい感触で、特定の合併症リスクも低いため、よく選ばれています。

安全性への懸念：豊胸インプラントをめぐる論争

近年、特に「テクスチャードインプラント」と呼ばれる表面がざらついたタイプの豊胸インプラントの安全性について懸念が高まっています。これは「豊胸インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫（BIA-ALCL）」という非常にまれな種類のがんと関連があるとされています。BIA-ALCLは極めて稀な病気ですが、報告されている多くのケースがテクスチャードインプラントを使用していたことが分かっています。このため、一部の国では特定のテクスチャードインプラントの使用を禁止する動きも見られます。

Human 美容外科では、常に患者様の安全を最優先に考えています。BIA-ALCLやその他のリスクについてご不安がある場合は、ぜひ担当医師とご相談ください。当院では、患者様一人ひとりの状況を丁寧に確認し、最も安全なインプラントの選択についてご案内しています。

Human 美容外科のアプローチ：一人ひとりに合わせたケアと専門性

Human 美容外科では、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドのケアを大切にしています。院長のキム・ククヒョン医師は、スムースタイプとテクスチャードタイプの両方のインプラントに豊富な経験を持ち、患者様のご希望や体質に最適なご提案ができるよう努めています。豊胸手術や乳房再建、または自然な美しさを引き出したい方まで、あらゆるご要望に丁寧にお応えします。

インプラントの種類（テクスチャードかスムースか）を選ぶ際は、決して急がず、患者様のご希望やお悩み、体の特徴をしっかりと伺いながら一緒に考えていきます。私たちのチームが、最初から最後まで丁寧にサポートし、自然で美しく、長くご満足いただける結果を目指します。

まとめ

適切な豊胸インプラントを選ぶことは、とても個人的な決断です。ご自身の美的なご希望と体の特徴の両方を大切にしながら選ぶことが大切です。スムースタイプかテクスチャードタイプか、どちらを選ぶかは、ご自身の希望や理想の形、そして医師のアドバイスによって決まります。Human 美容外科では、一人ひとりに合わせた丁寧なカウンセリングを大切にし、患者様のご希望に寄り添いながら、自然で美しく、長く満足いただける結果を目指しています。理想のボディを目指す第一歩を踏み出したい方は、私たちのチームが専門的な知識とサポートで、最初から最後までしっかりとお手伝いします。あなたの理想を一緒に叶えましょう。