はじめに

introduction

乳房再建手術は、乳がん手術(乳房切除術)やその他の乳房に関わる手術を受けた多くの女性が、自信を取り戻し、心身のバランスを感じられるようになる大切な治療法です。乳房再建を検討されている方にとって、まず気になるのは「手術にどれくらい時間がかかるのか」「術後の回復はどのようなものか」という点ではないでしょうか。Human 美容外科では、患者様がこの大きな決断をされる際の身体的・精神的なご不安に寄り添い、丁寧で思いやりのあるサポートを心がけています。この記事では、乳房再建手術の一般的な所要時間や、術後の回復過程、そして手術に向けてどのような準備が必要かについて、分かりやすくご案内いたします。

乳房再建手術にかかる時間

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乳房再建手術の所要時間は、再建方法の種類や患者さま一人ひとりの体の状態、手術中に合併症が起こるかどうかなど、さまざまな要因によって大きく異なります。

一般的に、乳房再建手術は3時間から6時間ほどかかります。ただし、これはあくまで目安であり、実際の手術時間は次のように変動します。

  1. インプラントによる再建:乳房の形を取り戻すために人工乳房(インプラント)を使用する、比較的シンプルな手術です。手術時間は約1.5〜3時間程度です。皮膚を徐々に伸ばすためのティッシュエキスパンダー(組織拡張器)を使う場合は、さらに時間がかかることもあります。

  2. 自家組織(フラップ)による再建:お腹や背中、太ももなど自分の体の別の部位から組織を移植して乳房を再建する、より複雑な手術です。血管を丁寧につなぎ直す必要があるため、3〜6時間ほどかかります。自家組織による再建は複数回に分けて行うこともあり、最初の手術で乳房の形を作り、その後の手術で仕上げを行う場合もあります。

  3. 乳頭再建:主な再建手術の後に、別の手術として行われることが多いです。手術時間は通常1〜2時間程度で、皮膚を使って新しい乳頭を作ったり、最終的な見た目を整えるためにタトゥー(刺青)を施したりします。

患者さまによっては、乳房切除(乳房全摘手術)と同時に再建手術を行う「同時再建」を選択される場合もありますし、治療や回復のために再建を後回しにする「遅延再建」を選ぶこともあります。再建を段階的に行う場合は、数か月にわたって手術が進められることもあります。

乳房再建手術後の回復について

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乳房再建手術後の回復

回復の過程は、手術の内容や患者さんご自身の健康状態によって異なります。大切なのは、無理をせず、心身ともに十分な回復の時間を持つことです。焦らず、体の変化を受け入れながら過ごしましょう。

手術直後の回復

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手術が終わると、まずは回復室で医療スタッフが体調や合併症の有無をしっかり観察します。手術後によく見られる症状には、以下のようなものがあります。

  • 痛みや違和感:手術部位に痛みや張り、違和感を感じることがありますが、通常は医師から処方された痛み止めでコントロールできます。

  • ドレーン(排液管):皮膚や組織を移植した場合、余分な体液を排出するためにドレーンが挿入されることがあります。通常は数日から1週間ほどで抜去されます。

  • 腫れや内出血:手術後は腫れがよく見られ、体が回復する過程で内出血(青あざ)が出ることもあります。

多くの方は、特に自分の組織を使った再建(自家組織再建)の場合、手術後1〜3日ほど入院します。インプラントによる再建の場合は、より早く退院できることが多いです。

1〜2週目:初期回復期

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手術後最初の数週間は、安静と少しずつ体を動かすことが大切です。

  • 安静期間:重いものを持ったり、腕を高く上げたり、激しい運動は避けて、体をしっかり休めましょう。

  • 術後の診察:傷の治り具合や感染の有無を確認するため、定期的に医師の診察を受けます。

  • 痛みや違和感の管理:鋭い痛みは1週間ほどで和らぎますが、軽い違和感や張り、腫れが続くこともあります。徐々に症状は落ち着いていきます。

3〜6週目:軽い活動の再開

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この時期になると、体調も回復し、少しずつ日常生活に戻れる方が多くなります。

  • 活動量の徐々の増加:手術の種類によりますが、散歩や軽い家事など、無理のない範囲で日常生活を再開できます。ただし、上半身を使う激しい運動はまだ控えましょう。

  • 乳頭再建の可能性:乳頭再建を希望された場合は、初期の傷が落ち着いた後に行うことが多いです。術式によっては、さらに数週間の回復期間が必要です。

1〜3か月目:さらなる回復

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回復が進むにつれて、体も手術による変化に慣れていきます。

  • 腫れや感覚の変化:腫れが徐々に引き、乳房周辺の感覚も落ち着いてきます。ただし、感覚の戻り方には個人差があります。

  • 傷あと:乳房再建では傷あとが残りますが、時間とともに薄く平らになっていきます。シリコンジェルシートなどのケア用品を使うことで、傷あとを目立ちにくくすることも可能です。

  • 日常生活への復帰:この時期には、より多くの方が普段の生活に戻れるようになります。お仕事への復帰も可能ですが、仕事内容や回復の進み具合によって異なります。

3〜6か月目:長期的な回復

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体が新しい形に慣れていくにつれ、回復も最終段階に入ります。

  • 完全な回復:多くの方は、乳房再建手術から約6か月でほぼ回復します。この間に乳房の形や組織が安定し、必要に応じて微調整や追加の処置を行うこともあります。

  • 心の回復:乳房再建後は、体だけでなく心のケアも大切です。新しい体に慣れるまで時間がかかることもありますが、多くの方が再建によって自信や安心感を取り戻しています。必要に応じてカウンセリングやサポートグループの利用もおすすめです。

回復で見落とされがちなこと

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回復と聞くと身体的な面が注目されがちですが、実は心の回復も同じくらい大切です。乳房再建のような大きな変化は、安心感から最終的な仕上がりへの不安まで、さまざまな感情をもたらします。正直なところ、回復は単に体を癒すだけでなく、自分自身を再び受け入れるための心の準備や気持ちの整理も含まれています。

乳房再建手術をお考えの方は、回復のプロセスは急ぐものではないことを知っておいてください。焦らず一歩ずつ、ご自身の体の声に耳を傾けながら進めていきましょう。そして、Human 美容外科の医療チームと率直にコミュニケーションを取ることも大切です。キム・ククヒョン医師をはじめ、スタッフ一同が技術面だけでなく、心のサポートも全力で行いますので、安心してご相談ください。

ご相談を検討するタイミングは?

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相談

乳房再建についてお考えの方や、すでに手術を予定されている方は、経験豊富で思いやりのある医師へのご相談が最初の一歩です。Human 美容外科では、一人ひとりの患者様に合わせたきめ細やかなケアを提供し、身体的にも精神的にも最善の回復を目指しています。

乳房再建の次のステップに進みたいとお考えの方は、Human 美容外科の包括的なカウンセリングをご利用ください。患者様の状況を丁寧に確認し、ご要望をしっかりお伺いしたうえで、手術までの流れをわかりやすくご案内いたします。金国賢(キム・ククヒョン)医師とのご相談予約を通じて、新しい自分への第一歩を踏み出しましょう。

まとめ

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乳房再建手術は、単に体の形を取り戻すだけでなく、自分らしさや自信を回復するための大切なステップです。回復には時間がかかることもありますが、適切なケアとサポートがあれば、身体的にも精神的にも前向きな変化を感じられるでしょう。インプラントによる再建でも、自家組織(フラップ)による再建でも、手術の前後にどのようなことが起こるのかを知っておくことで、納得のいく選択ができます。Human 美容外科では、キム・ククヒョン医師をはじめとする専門チームが、患者さま一人ひとりに合わせた丁寧なケアを提供しています。乳房再建をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたのご希望や状況に合わせて、最適なプランをご提案いたします。この道のりを一人で悩む必要はありません。私たちが、あなたのそばでしっかりとサポートいたします。